塾講師が紹介する中学生におすすめの本(参考書編)
今回は、中学生向けの参考書を紹介します。
参考書選びはかなり悩むところですよね。
受験生の中では教科ごとに自分の理解度に合わせてきちんと選べている生徒がいる一方で、受験の追い込み時期に偏差値や点数が伸び悩んでその不安から参考書を入試3・4か月前に変えてしまう生徒もいます。
(いま手を付けている参考書がその子にとって簡単すぎる場合は変えることがマイナスになりづらいですが、塾講師としての経験上、あせって変える生徒の多くは今使っている参考書の内容を6割くらいしか理解できてない生徒が多いです)
結論を言うと、受験3・4か月前にあせって参考書を変えるくらいなら、最初から志望校のレベルと買う時点の自分の各教科の理解度を把握して逆算して取り組むこと。
それに尽きると思います。(不安は理解しますが)
さて、前置きが長くなり申し訳ありません。
では、いきます。
中学校3年間の~が1冊でしっかりわかる本 シリーズ
こちらは、ベストセラーとなった『小学校6年間の算数が1冊でしっかりわかる本』の中学校版です。
内容は教科書で習う範囲で重要なポイントがまとめられていて、予習・復習に使えます。
各教科つまずきポイントを丁寧に学び直すことができ、説明や解説も分かりやすい印象です。
数学と英語と社会科目を載せておきます。
中学校3年間の数学が1冊でしっかりわかる本
中学校3年間の数学が1冊でしっかりわかる本 苦手が得意にかわる! [ 小杉拓也 ] 価格:1,100円 |
中学校3年間の英語が1冊でしっかりわかる本
中学校3年間の英語が1冊でしっかりわかる本 大事なことだけギュッと凝縮! [ 濱崎潤之輔 ] 価格:1,210円 |
中学校の歴史が1冊でしっかりわかる本
中学校の歴史が1冊でしっかりわかる本 「暗記」が「理解」に変わる。 フルカラー版/重野陽二郎【1000円以上送料無料】 価格:1,320円 |
中学校の地理が1冊でしっかりわかる本
中学校の地理が1冊でしっかりわかる本 日本と世界の「なぜ?」が見える! オールカラー/宮路秀作【1000円以上送料無料】 価格:1,320円 |
中学校の公民が1冊でしっかりわかる本
中学校の公民が1冊でしっかりわかる本 解説が面白いから記憶に残る! フルカラー版/蔭山克秀【1000円以上送料無料】 価格:1,320円 |
旺文社の中学総合的研究シリーズ
こちらはどちらかというと高校入試対策(難関高校を志望する生徒の中)でよく使われている参考書ですね。
国語・数学・英語・理科・社会の中学時代に習う範囲が網羅されていて、レベルの高い内容も学べるので来年度高校受験を控えている生徒におすすめです。
この参考書はある程度学校で習っている範囲がきちんと理解できている生徒におすすめします。
というのもこの参考書を買ったはいいものの途中で断念する生徒もいて、やはりその子の理解度や負担の限界値をきちんと周りのサポートする人間がよくみて判断してあげる必要があります。
中学総合的研究 国語
価格:3,080円 |
中学総合的研究 数学
【中古】 中学総合的研究 数学 三訂版 /西村圭一(著者),本田千春(著者) 【中古】afb 価格:1,045円 |
価格:1,650円 |
中学総合的研究 英語
価格:3,080円 |
中学総合的研究 社会
価格:3,080円 |
中学総合的研究 理科
価格:3,080円 |
高校受験 合格への201 新装版 入試によくでる数学 標準編
佐藤茂 著
1日7題解けば,1か月で中学数学をマスターできます。との触れ込みですが、解いてみてなるほどと思いました。
これは、数学が好きな生徒はゲーム感覚で楽しめて、苦手だったり嫌いな生徒も一日2問から3問は負担なく解けると思うので、それで計算すると少なくとも2か月くらいで全部解ける(1周)感じになっていて学校の空き時間に1問ずつ解くのもいいかなと思います。
高校受験 合格への201 新装版 入試によくでる数学 標準編 [ 佐藤茂 ] 価格:1,650円 |
わかるをつくる 中学理科
学研プラス 編集
こちらもシリーズ化されているものでしたが、理科の内容しかみていないのでこちらを紹介します。
学研さんが出しているものは工夫されていてみやすいものがおおいですが、こちらはまず内容が濃いです。
学校で習う範囲が網羅されていることは当然ですが、最近の科学トピックスも載っていて、興味のある生徒は勉強と思わずどんどん読み進めていける内容だと思います。
わかるをつくる 中学理科 (パーフェクトコース参考書 3) [ 学研プラス ] 価格:3,080円 |
わかるをつくる中学理科問題集【合計3000円以上で送料無料】 価格:1,705円 |
英語長文テーマ別 難関攻略30選
東京学参 編集部 編集
こちらは難関高校の入試問題にでる長文を厳選して各テーマごとに分析し編集されたものになります。
難関校対策にいかがでしょうか。
価格:1,760円 |
高校入試 5科の総まとめ: 最重要事項100%
高校入試問題研究会 著 編集
首都圏の高校入試(一般)も学校により日程はバラバラですが大体あと2か月ちょっとになりました。
追い込みの時期になり受験生は焦りや不安でいっぱいな子もいると思います。こういう時こそ今まで習ってきたもの・自分で勉強したものを体系立ててまとめることもひとつありだと思います。
体系立てることで知識がつながり忘れにくく思い出しやすくなり不思議と不安が解消されます。
そのまとめる際には、いままで使った参考書やノートを自分なりに整理することが一番望ましいです。
しかし、量が膨大すぎてそれは時間的に無理だという受験生もいると思います。そういう受験生にはこの本がおすすめです。
自分でまとめてない分記憶に残りづらいというデメリットはあるものの、まとめがなにも出来てないよりは何倍もマシです。総復習にいかがでしょうか。
高校入試 5科の総まとめ 最重要事項100% [ 高校入試問題研究会 ] 価格:1,100円 |
中学生からの勉強のやり方(新学習指導要領対応・改訂版)
清水 章弘 著
といくつか紹介してきましたが、最後にこちらの本の紹介です。
そもそも、勉強の習慣がついてないお子さん(小生もそういう子供でしたw)は勉強をどうやればいいか分からないからしなくなり、その結果、学校の進度についていくことができずにさらに自己肯定感が低くなりやる気も起きなくなるという負のスパイラルにはいっていくという構造になっています。
中学生になり一念発起して勉強を頑張ろうと思ってみても、それまでの積み重ね(学習習慣)がないと続けるのは至難の業です。
ただ、やる気はあるけどやり方がわからないというお子さんにこの一冊をおすすめします。
著者は東大出身の学習塾経営者の方です。
内容は難しいことは書かれておらずすごく簡潔で分かりやすい内容になっています。というのも著者曰く9つのルールを守って学習に取り組むということをすることで習慣化することができ、学習内容をしっかり理解・そしてしっかり覚えることができ結果的に点につながることになります。
勉強に取り組む前にやり方やルーティンを決めておくことで同じ勉強時間でも効果に差がでますよね。もし、やり方に問題が出たら修正すればいいだけの事です。
社会人(大人)が会社でやっていることと基本は同じでいいと個人的には思います。(会社だと問題が起こる前に手を打たないといけませんが、学生は失敗がきくのでtrial and errorで頑張ってほしいです)
価格:1,540円 |
まとめ
さて、どのようにまとめの文章を書くか考えていたのですが、今回は受験も近いのでその辺の話にします。
受験において効率性はとても大切で実際に短時間勉強法で難関校に受かっている生徒も存在しますが、そういう生徒は勉強法だけでなく他のファクター(要因・因子)もかなり影響しています。
例えば、帰国子女で他の生徒が英語の勉強をしている時間を他の教科にあてることができたり、もともと受験生になる前(2年生の3学期)の時点で積み重ねの教科である数学や英語などもうすでに中学で習う範囲の理解が終わっていたりします。
これは暗記で、ある程度点が取れる科目ができていることとはまったくアドバンテージが違います。
暗記科目は受験直前期でも点を伸ばすことは可能ですが、積み重ねの科目はそうはいきません。
これはあくまで持論ですが、効率性はすごく大切ですが効率性を重視して合格までもっていく生徒(天才なら話は別ですが)はかならず、効率性を身に着ける前にとんでもない量をこなしています。つまり量が質に転化します。
実はその事実に受験生も親御さんも気づかないか目を背ける方も少なくありません。
厳しいようですが、学問に限らず何かを身に着けることはそんな甘いものじゃないということをお子さんに教えてあげることもその子の人生において大事かもしれません。
では、今日はこの辺で^^またのお越しをお待ちしております。